
音楽エンジニアの第一の責務は、レコーディングやコンサートにおいて歌や演奏を的確によりよい音で録音する、または観客に伝えることにある。エンジニアという専門職が必要とされるのはそこに電気機器が介在するからであり、よい耳と音楽の知識・素養、機器の使い方だけでなく、最低限の電気工学、音響工学の知識が必要とされる。
エンジニアは音と最も近い立場にいることから、アーティストやプロデューサー、ディレクターとの信頼関係が重要になり、抽象的な意味での音楽面にも深く関わる。特にミキシングはエンジニアの個性が最も顕著に表れる作業であり、この善し悪しでエンジニアが選定されることが多い。
音楽面への深入りの仕方は人によりけりで、あくまでもエンジニアとしての客観的な立場を崩さない人もいれば、主観的な立場で積極的に音楽に関わろうとする人もいる。後者にはエンジニアの立場に飽き足らず、プロデューサーとして活躍の場を広げる人もいる。また元のエンジニアとは別の自由な立場でリミックスを手がけることもある。ただアラン・パーソンズのように、エンジニアがアーティストとしてデビューする例は非常に珍しい。
逆にアーティストが音楽エンジニアの役割を担うこともあるが、ミキシング程度に限られる。工学知識をもとにエンジニアリング全般を手がけるトム・ショルツのような例は珍しい。ただ近年では安価で高音質なデジタル録音機器が普及したことで、低予算のプロジェクトではアーティストがエンジニアを兼務することも多くなっている。エレクトロニカのような音楽と音響が一体化した分野でも同様である。
(一部wikipediaより引用)